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【ご報告】細美の死因と対策

現時点での結果は、「不明」です。
土壌にいくら検出されても、死亡がその薬剤によるものと特定するには、臓器一つ一つ、血管までもどの程度影響したかを調べる精密な検査が必要だそうで、今の場所で、被災牛にはその検査ができないため、「分からない」ということしか言えない、とのことでした。
以下の外貌と、経過状況、環境、他の群れの個体たちの様子から、
・当日まで非常に元気だった(※これらは、その直前に地元の方や里親様やボランティアの方々が撮影した細美の動画と写真です。すぐに送って下さりありがとうございました。)
・急に食欲、元気を無くす
・固形の黒い通常の糞から、赤黄色い下痢になる
・1日半で死亡に至る
・口元の付着物
・外傷無し
・痩せてない
・誇腸症症状無し(死亡直後まで)
・感染症症状無し
・伝染病症状無し
可能性として、
①放射能:✕(今までの症状が全くないため、また、福島県全体で放射能によって死亡した牛は確認されてないため、ここの低線量(0.2マイクロシーベルト/h、水ND、草10Bq以下)ではまずあり得ない)
②クロストリジウム:✕
③その他感染症:✕(牛白血病も無い)
④怪我:✕
⑤心内膜炎:✕(直前までの状態から、可能性としてかなり低い)
⑥心筋梗塞:全く無いとは言えない
⑦腸捻転:全く無いとは言えない
⑧その他病気:✕
⑧伝染病:✕
⑨ワラビやキョウチクトウ等の毒草:✕(放牧地に見当たらない、また、これまでの牛の経験と、草が豊富なことから)
⑩薬剤:?(普通の量では低い)
「突然死自体は、福島県全体で1ヶ月で21件ある
その牛たちも通常解剖はしないので原因不明のまま、突然死として処理されてきた。牛に突然死はあり得る」
とのことでした。
対策として、弊会の飼い方の改善点を色々お聞きしましたが、「やれることは何もない」、そうです。
ただ、牛が草を食べる敷地に外部の人が何かする場合は、その場についているべきだった。牛が口に入れるものを管理できるようにすべきだという、結論になりました。
場所が場所だけに、今までは外部の人が入るときも常に立ちあっていたり、片美の事故のあとは現在まで一年以上ずっと、餌やりも世話も全て私が行ってきたので安心していましたが、今回状況的に初めて立ち合えなかったのが最悪で、私に責任があります。
また、その当日の夕方にいつも大好きな葛の葉っぱや果物を食べなかった細美が心配だったのに立入制限時間の16時に退去しなければならず、適切なケアができなかったことも最悪な結果を招いてしまいました。
対策として、現在の状況の改善が必要なので、敷地を管理できるよう、万一何かあったときにも、必要なケアが必要な時間にしっかりできるよう、行動していきたいと思います。
細美の里親様、サポーター様、このような結果になってしまい、言葉が見つかりません。
私にできることは、細美があの世で安心できるように、細美を思い細美が大好きだった残りの群れをしっかり守ることです。
細美のお別れ会と細美の子牛の頃からのアルバムのお知らせはまたあらためてさせていただきます。

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